
いにしえから春は心が乱れるものだ。そう、桜が開花するからだ。梅はその気配こそ伝えてはくれるが、日本の春は桜が運んで来てくれるものだと思っている。桜前線が到達しないと春とはいいがたい。「春満開」といった場合、そこにイメージする花は絶対に桜だ。
今年、この写真集を撮りおろすにあたって舞台に選んだ新宿御苑には約65種1300本の桜が植栽されている。そのうち何種類の桜を収めることができたかは疑問だが、様々な表情があることを感じ取っていただければ幸いだ。
ああ、春の心は のどけからまし。
| 作家 | 大原狩行 |
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| 価格 |
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| 印刷サイズ | ハードカバー200角 |
| カテゴリ | 写真 |
| ページ数 | 80ページ |
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